ホーム > 2012年 第20回原爆絵画展報告集目次 > アピール(第20回原爆絵画展を終えて) |
原爆絵画展坂戸・鶴ヶ島地区実行委員会 代表 白石 俊夫
私たちの「ヒロシマ市民の描いた原爆絵画展」は開催して以来、20年を迎えました。今年も埼玉県内では10箇所で開催されました。今日まで原爆の恐ろしさ、悲惨さを広島市民が描いた絵や写真、丸木美術館の原爆の図などで訴えてきました。
また、特別企画では毎年鶴ヶ島市在住の松岡武司さんによる平和紙芝居「喜代子ざくら」「さだこのねがい」の上演など会場の人々を感動させました。この絵画を観た親子などの感想文「私が大きくなったら、戦争が起きない国にしたい(小6)」「原爆で今も苦しんでいる人達がいる日本に、またしても原発の被害があるなんて・・。もう原発はいらないです。(40代)」などを読むと、私たちの運動を継続してきた意義がありました。
そして、私たちが忘れてはならないこと、昨年の3,11東日本大震災と東電福島原発の大事故は、事故の大きさがレベル7でチェルノブイリ原発事故と同様な事故です。
「大変です。3号機、爆発が今起こりました」2012年8月6日、東電が録画記録を公表したビデオ映像に残されていた。この爆発により周辺地域を何十年も居住不能にし、日本全土に放射能がばら撒かれた。
「『ガンになりませんように』と、子どもたちが七夕の短冊に願い事を書いている」と福島の女性が声を上げている記事を読んで、放射能が子どもたちの健康を蝕んでいかないように祈るばかりです。
今年の6月20日に成立した原子力基本法に「我が国の安全保障に資することを目的」とする文が挿入された。これは原発からプルトニュウムを取り出し核兵器への転用を可能にしようとするものです。私たちは核兵器反対運動と同時に日本の原発政策にも「脱原発」「原発ゼロ」の声を上げていくことが必要です。
私たちの広島市民が描いた原爆絵画展が多くの実行委員、賛同者等の協力で成功しました。今後も多くの市民に観ていただき平和の運動が前進することを期待します。