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原爆絵画展坂戸・鶴ヶ島地区実行委員 白石俊夫
被爆63年、第16回広島市民の描いた原爆絵画展を開催しました。
被爆者の故小林岩吉さんがNHK広島支局に持ってこられてから約30年。いまだに被爆者の手によって描かれ資料館に持ち寄られていると言われています。
すでに被爆者の平均年齢は70歳を超えており、若者たちへの被爆被害の継承が課題です。
今年の3月に広島平和文化センター理事長のスティーブン・リーバー氏は『核兵器廃絶の足がかりにする』として米国ワシントンで原爆絵画展を開いたと報道されていました。
スティーブン氏は「平和市長会議にワシントン市長の参加を呼びかけたが実現できず」しかし「絶対にあきらめないことが核廃棄運動である」と述べています。
今年の原爆絵画展の特別企画として、市内在住の大石信孝さん(88歳)の『米寿が語る戦争の傷』の語り部と広島市外で原爆の火の玉を見た鶴ヶ島在住の松岡武司さんの「平和の紙芝居」など戦争の悲惨さ、原爆のおそろしさなど体験談が、参加者の心を強烈に訴えかけていました。
また、私たちの原爆絵画展実行委員会に学生など若い人たちが入り、広島平和式典などに参加し、積極的に『核兵器廃絶』の運動に取組んで、被爆者たちの思いを継承して行こうとしていることは嬉しい限りです。
もう一方で広島の被爆アオギリ2世を、市内中学校に贈り、原爆の悲惨さと平和の大切さ、生きることのすばらしさを学んでもらいたく、これまで坂戸中、住吉中、泉中学校に移植してきましたが更に他の中学校に移植していく計画です。
再び核兵器の製造、実験、そして使用されないように世界の平和を構築していくため、広島市民の描いた原爆の絵を通して若者に継承していくことが出来るよう継続して行かねばと思っています。