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原爆絵画展参観者兼助っ人
みなさん、"ゆでガエル"の話を知っていますか。
カエルは、水に入れられてジワジワと徐々に熱を加えられ、はじめ冷たかった水がどんどん熱くなっても気づくことなく、しまいには死んでしまうそうです。
この話を聞き、カエルにそんな鈍感な習性があることを初めて知り驚きました。
でも、私たち人間だって・・・と、最近思い始めたのです。
もう61年前の話ですが、いや、まだ61年しかたっていませんが、日本だけでも何百万の人々があの残虐で悲惨な戦争の犠牲になり、私たちはもう二度とあのような非道で愚かな戦争とはきっぱりと絶縁して、あくまで世界の平和を希求していこうと誓ったはずで、そのための"きまり"である平和憲法を受け入れたのです。
なのに、近年、日本周辺よりはるか遠く、世界の大多数の国が反対する戦場にヘイキで軍隊をハケンしました。そしてついには、隣国の軍事基地をこちらから先にタタケみたいなことを口走り、ドウドウと戦争デキルように平和憲法を変えることをマッサキに主張する単細胞男が首相になってしまうのです。それでもヘイキな人が多いようで、ヨロンチョウサではこの男のシジリツが最高とか・・・。イヤハヤ・・・。
私たち日本人は、熱さにドンカンなカエルを笑うことが出来ますか。
私たちは今、うっかりすると"ゆでガエル"のように、戦争という最も危険な熱さに鈍感になりやすい環境にいるのです。
そうならないためにも、市民の手で毎年開催されるこの「原爆絵画展」は今後ますます大切にしていかなければならない運動だと思います。